October, 1, 2024--3Dシステムズ社(3D Systems)は、複数材料を用いたモノリシック(一体型)ジェット義歯ソリューションがFDA 510(k)認可を取得したことを発表した。これは、同じ週数で認可を取得した2番目の3Dプリントヘルスケア製品である。
この一体型義歯は、3Dシステムズ社のジェット技術とNextDent Jet Denture TeethおよびNextDent Jet Denture Baseの材料で作られており、耐久性、耐摩耗性、審美性をを提供するという。
3Dシステムズ社の歯科担当副社長兼ゼネラルマネージャーであるニール・マカフレイ氏(Neil McCaffrey)は、次のように述べている。「歯の交換は当社の歯科戦略の重要な柱であり、この最新のイノベーションは直接それをサポートする。当社のジェット義歯ソリューションは、従来の労働集約型ワークフロー内で自動化と収益性を高める完全なシステムを提供することで、歯科ラボへの当社の取り組みを反映している。このソリューションは、ハードウエア、ソフトウエア、材料、プロセスの専門知識におけるイノベーションを統合し、1回の印刷セッションで、硬くて耐摩耗性があり、見た目に美しい歯と、丈夫で耐久性のある歯肉特性を備えた一体型の義歯を提供する。他のシステムとは異なり、当社のプリンターは、色だけでなく、真のマルチマテリアル特性を備えた義歯を製造できる。世界中の歯科医院ではデジタル画像と個別治療計画の使用が増えており、義歯製造のデジタル化は、患者が実際に見て感じることができる堅牢で精密な歯科補綴物を作成するための新しい基準を確立する。これは、ラボ、歯科医、患者のすべてにとってメリットがある」。
3Dシステムズ社によると、世界最大の歯科技工所の1つであるグライドウェル社(Glidewell)は、このソリューションのプレビューを受け取っており、現在、生産ワークフローに実装中とのことである。
「われわれは、製品とサービスを継続的に強化するために新しいテクノロジーを先駆的に活用していることに大きな誇りを持っている」と、グライドウェル社のCEOであるステファニー・ゴダード氏(Stephenie Goddard)は述べている。「当社は長年3Dシステムズ社と連携しており、同社のデジタル歯科ソリューションを使用することで、患者のために大きな成果を達成してきた。3Dシステムズ社の新しいマルチマテリアル一体型ジェット義歯ソリューションワークフローにアクセスできる最初の歯科ラボとして、顧客とその患者のために大幅に優れた義歯リューションを実装できることを楽しみにしている」。
先週、3Dシステムズ社は、英国で設立された医療機器メーカーであるスミス・アンド・ネフュー社(Smith+Nephew)と共同で、人工足関節置換手術の時間を節約し、精度を確保するように設計された、新しい3Dプリント対応の術前計画およびツールセットに対して、FDA 510(k)認可が下りたことを発表した。