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紅斑性狼瘡患者を助ける光センシング3Dプリントデバイス

October, 13, 2022, Mineapolis--ミネソタ大学(University of Minnesota)の研究チームは、独自の3Dプリント光センシング医療機器を設計した。これは、世界で数100万の紅斑性狼瘡(ループス)や他の感光性疾患の患者が、より個人化された治療、何がその症状の原因であるかを判定できるようにする。デバイスは、直接皮膚に設置し、光露光と病気再発との相関性をリアルタイムフィードバックする。

米国ループス財団(Lupus Foundation of America)によると、約150万人のアメリカ人が紅斑性狼瘡(ループス)を形成する。ループスの人々は、一般に光に敏感であり、太陽光に晒され、あるいは人工の屋内光でさえもその疾患を悪化されることが多い。ループス患者の疾患再発は、発疹、関節痛、疲労を含む。

研究成果は、Advanced Scienceに発表された。また、研究チームは、そのデバイスの特許を申請し、その技術のライセンス供与も行う。

U of M医学部、研究の共著者、皮膚科学者、David Pearsonは、「ループス、関連疾患の多くの患者を治療している。臨床的には、患者の症状がいつ再発するかを予測することは難しい。UV光、場合によっては可視光が、症状再発の原因となる、皮膚と内部の両方である。しかし、どんな光波長の組合せが症状の原因であるかが、常に分かっているわけではない」と話している。

Pearsonは、U of M科学工学部教授、研究の共著者、Michael McAlpineが開発したウエアラブルデバイスのカスタマイズ3Dプリンティングについて知り、同教授にソリューションについて協力を申し入れた。

研究グループは、その種のものでは初の完全3Dプリントデバイスを開発した。これは、フレキシブルなUV-可視光ディテクタを備えており、皮膚に装着できる。デバイスは、特注のポータブルコンソールと組み合わせて、連続的に光露光をモニタし、関連付ける。

「この研究は、完全3Dプリント発光デバイスを開発したわれわれの以前の研究に立脚しているが、今回は、発光の代わりに、受光する。光は電気信号に変換され、それを計測する。将来的には、患者の症状再発と関連付けることができる」とMcAlpineは説明している。

研究チームは、人間の被験者でそのデバイスのテスト開始許可を得ており、間もなくその研究の参加者登録が始まる。
(詳細は、https://twin-cities.umn.edu)