July, 29, 2022--KOKONI社製の「EC-1」で、2D画像をスキャンして3Dモデルを瞬時にプリント可能に
KOKONI社は世界初と謳うAI3Dモデリングを搭載し、3Dモデルを瞬時に作成する3Dプリンタ「KOKONI EC-1」を発表した。同社は革新的な3Dプリントソリューションで仮想世界と現実世界をつなぐことに注力する香港の企業である。
Indiegogo(インディゴーゴー:クラウドファンディングサイト)で販売されているこの新製品は、スマートフォンがあれば、誰でも簡単に、手頃な価格で、2D画像からフォトリアルな3Dモデルをプリントできるものである。
EC-1を使用すると、モバイルアプリをダウンロードし、写真を撮るかアップロードするのみで、フォトリアリルで精密な3Dモデルを直接プリントできる。EC-1の高度なスマートAIアルゴリズムにより、2D画像が瞬時かつシームレスに3D画像に変換されると、KOKONI社は述べている。
KOKONI社は、この高度なAIアルゴリズムにより、初心者、愛好家、専門家を問わず、誰でも創造性、インスピレーション、想像力を現実のものにでき、3Dモデリングの世界を満喫できると述べている。
これまで、2D画像から3Dモデルを作成するには、画像を別のファイル形式に変換し、特定のプログラムを使用するなど、複数の手順が必要とされていた。写真測量と呼ばれるプロセスのように、一連の2D画像を使用して3Dモデルを作成するもの、あるいはSmoothie 3Dのように単一の2D画像からモデルを彫刻・作成するツールがあるが、いずれも多くの作業が要求される。
KOKONI社CEOのChen Tianrun氏は次のように述べている。「バーチャルリアリティーが日常生活の一部となるにつれ、我々は仮想世界と現実世界の間に意味のあるつながりを作ろうと模索しています。EC-1はその一環で、強力なAIアルゴリズムによって誰もが簡単に3Dモデルを作成できるようになりました。」
Tianrun氏はこう続ける。「もはや複雑なモデリングソフトウェアや高価な機器を使用する必要はありません。スマートフォンとKOKONI EC-1があれば、ボタン一つでフォトリアルな3Dアバターやモデルなどを生み出すことができるのです。」
この新プリンタは、専用に開発されたノズルとPLAフィラメントを搭載し、最大80mm/秒の速度でプリントする、静かで高速なマシンであるとKOKONI社は述べている。また1.4GHzクアッドコアプロセッサと自社開発の静音ドライバを搭載し、統合AIモーションコントロールとともに、高速処理を実現する。