March, 4, 2022--米ゼネラル・エレクトリック(GE)社のアディティブ製造部門のグループ企業であるエーピーアンドシー社(AP&C)はエアバス社(Airbus)と新しい契約を結び、金属積層造形アプリケーションで使用するチタン(Ti-6AI-4V)粉末を提供する。
新しい複数年の契約は、エアバス社とエーピーアンドシー社とのこれまでの協力関係を拡大する。
エアバス社は、長年、3Dプリンティング技術を使用してきており、ポリマーと金属の両方の積層造形プロセスを採用して、さまざまな航空機部品を製造している。2017年、同社はA350 XWB航空機に3Dプリントされたチタン製のブラケットを取り付け、子会社のSatiar社は2020年11月にA320ceo航空機のスペアパーツとして認定された金属製の3Dプリント翼端フェンス部品を納入した。また、昨年、同じく子会社である独プレミアムエアロテック社(Premium AEROTEC)が米GEアディティブ社(GE Additive)のConcept Laser M2マシンを使用して、A320ファミリーの航空機用のチタン部品を製造することも明らかになった。
このような3Dプリントチタンの用途がますます一般的になるにつれ、エアバス社は大規模生産金属材料のリーダーであるエーピーアンドシー社との提携を模索してきた。プラズマ噴霧技術への投資を継続した後、エーピーアンドシー社は現在、2つの製造サイトにまたがる12の粉末製造ラインを介して、年間1,000トンを超えるチタン粉末を製造する能力を備えている。
「航空宇宙において、金属積層テクノロジーは盛んに採用されている」とエーピーアンドシー社の最高経営責任者であるアラン・デュポント氏(Alain Dupont)は述べた。「航空宇宙などの規制の厳しい業界で、そのペースに合わせるための課題の1つは、従来の業界標準と積層造形部品の両方を満たすだけでなく、付加価値も提供する堅牢なサプライチェーンを構築することだ。われわれのアプローチは、金属粉末のサプライヤーに留まらない。金属積層造形を拡大するには、知識を最善の方法で共有してリスクを低減し、安定性を高めることによってのみ実現できる。たとえば、近年エアバス社をサポートしてきた1つの方法は、社内の積層造形チームがチタン粉末を規定するための独自の方法とプロセスを確立するのを支援することだった」。
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