January, 6, 2022, Dublin--アイルランド王立外科学院(RCSI University of Medicine and Health Sciences)の新研究は、われわれの血液の重要成分を複製することで効果的な創傷治癒に役立つと示唆している。
Advanced Functional Materialsに発表された研究は、RCSIの解剖学・再生医療学部、再生医学研究グループ(TERG)の研究者によるものである。
多血小板血漿(PRP)は、われわれの血液の自然の治癒物質である。この研究は、複雑な皮膚創傷の患者の血液からPRPを抽出することで創傷治癒プロセスを促進し、3Dプリンティングでそれを操作して組織修復用のインプラントを形成する方法を研究している。インプラントは、単一の手術で治癒が困難な皮膚創傷の処置に使用できる。
3DプリントされたPRPインプラントのアプリケーションが、効果的な創傷治癒に重要な、効率的な血管新生を可能にし、線維症を抑制することで創傷治癒促進に役立つことを結果は示していた。
この研究の新しい側面について、RCSI生体工学、再生医療教授、Fergal O’Brienは、「既存の文献は、血中にすでに存在するがPRPが創傷治癒に役立つが、傷跡はまだ生ずると示唆している。生体材料スカフォールドにPRPを3Dプリントすることで、われわれは血管形成を促進でき、同時に傷跡の形成を回避し、創傷治癒を成功に導く。
皮膚の創傷治癒の期待できる結果とともに、この技術は、様々な組織の再生に利用できる可能性がある。したがって、ますます増加する再生医療、3Dプリンティング、個人化医療市場に飛躍的な影響を与える」とコメントしている。
(詳細は、https://www.rcsi.com/)