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CTIBIOTECH 、バイオプリンタで世界初の免疫化ヒト皮膚モデル作製

January, 6, 2022, Boston--3Dバイオプリンティングのリーダー、BICOのCELLINKは、同社のBIO Xにより世界初の免疫化皮膚モデルの製造が可能になると発表した。
ブレイクスルーは、CELLINKの顧客と4年以上のパートナー、CTIBIOTECH、フランスの再生医療会社によって達成された。技術は、3Dバイオプリンティング、組織再生、ヒトの細胞、生体材料およびタンパク質を含む技術を一点に集中することで実現された。

CTIBIOTECHのCEO、Dr. Nico Forrazは、「CTIBIOTECHは、過去7年で数100万ユーロをヒト組織バイオプリンティング(皮膚、肝臓、主要など)の産業化に投資した。バイオメディカル、製薬および皮膚化粧品アプリケーション向けである。CELLINKのBIO Xは、ヒト組織製造の標準化を実行するための柔軟な技術プラットフォームを提供する」と話している。

WHOによると、毎年、1100万人の人々が医療処置を必要とする火傷を負っている。また火傷患者の移植オプションは、患者自身の身体からの植皮に限定される。不幸にして、ドナー皮膚は、レシピアントの免疫系によって拒絶され、攻撃を受けることかある。自分の身体からの移植された皮膚とドナーの皮膚の両方とも、後に大きなキズを残す。免疫細胞で皮膚を生成することで、このブレイクスルーは、皮膚のバイオプリンティングを可能にし、火傷患者にとって大変革になる。

「このブレイクスルーは、BIO Xの完全利用であり、科学の境界を押し広げるわれわれの確固たる取組を再確認するものである。公共衛生問題のソリューションを加速し、毎年火傷に苦しむ数100万の人々の生活を改善するためにCTIBIOTECHとの協働を誇りに思っている」とCELLINK、首席科学オフィサ、Namro Redwanはコメントしている。

その前進は、フランス軍バイオメディカル研究所(French Army Biomedical Research Institute)、CTIBIOTECH, École Polytechnique,およびパスツール研究所(Institute Pasteur)で構成されるフランス政府プログラム、NOVOPLASMコンソーシアムとの協働によるものである。目的は、感染した火傷および植皮の創傷治癒処置のためのコールドプラズマ技術の開発。コールドプラズマは、組織の窒素と酸素を増やすために極低温荷電ガスを利用する医療処置であり、火傷回復中、感染制御と組織再生に役立つ。

「3Dバオプリンティングは、CTIBIOTECHのヒト組織製法のポートフォリオであり、再生医療およびヘルスケアアプリケーションを支援する」とCTIBIOTECHのチーフ科学オフィサ、Colin McGuckin教授は話している。「われわれ独自の組織再生プロトコルおよび専門技術とCELLINKのBIO Xを組合せ、われわれは、単一ドナーから200を超える同等機能のヒトの皮膚(免疫細胞、脂腺細胞、メラニン細胞などを備えた)を作製することができる。目的は、火傷患者のための医療機器の評価、他の治療戦略のサポートである。
(詳細は、https://bico.com/)