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3D医薬品プリンティング:個別化医療はここから始まる

October, 7, 2025, Eindhoven--乳児から成人まで、個々の患者に対して医薬品の適切な用量と放出プロファイルを確保することは、時間のかかる課題である。Erasmus MCとTNOは、この課題をテクノロジーで解決することを目指している。
両社は、臨床現場での研究と患者検査に特化した3Dファーマプリンタを開発し、現在、ロッテルダムのMaasstad Ziekenhuisに正常に設置されている。

「われわれは毎日、子供たちに適切な量を供給するのに苦労している。このプリンタで、これらの問題のいくつかを本当に解決できる」(Liesbeth Ruijgrok Paediatric Clinical Pharmacist at Erasmus MC)

患者一人ひとりに合わせた治療
体重が数kgの乳児は、体重が110kgの成人とは異なる薬の量を必要とする。しかし、医薬品はいくつかの標準的な強度でしか入手できない。その結果、病院のスタッフは、各患者のニーズに合わせてこれらの用量を手動で調整する必要がある。ポイントオブケア(POC)でのオンデマンド医薬品生産により、個々の患者に合わせて用量を調整することが可能になり、より正確でパーソナライズされた治療をより簡単に行うことができる。

3D Pharma Printerは、個々の患者の特定の明確なニーズに応じて、自動的かつオンデマンドで医薬品を製造できる。錠剤のリリースプロファイル、サイズ、形状はカスタマイズできる。将来的には、複数の薬を必要とする患者が、それらを適切な用量で1つの錠剤にまとめることさえできるようになる。

未来への一歩
Maasstad Ziekenhuisに3D Pharma Printerを設置することで、いくつかの医薬品製剤の生産を開始することができる。2025年秋には、Maasstad Ziekenhuisもこれらの薬による患者の治療を開始する。これは、オンデマンドの個別化医療という新しい時代の始まりを示している。.