December, 15, 2021--大型モデル作成に求められる理想を詰め込んだ3Dプリンタ
CreatBotシリーズは、広い造形エリアをもつ熱融解積層(FDM)方式の3Dプリンタです。
導入しやすい手頃な価格でありながら、大型造形のための機能を数多く備えています。
ラインアップには、多彩な機能を標準で搭載した「D600 Pro / D600」と、シリーズ最大の1000mm角の造形エリアをもつ「F1000」、高いベッド温度で様々な材料を使用できる「F430」の4機種からニーズに合わせてお選びいただけます。
※搭載している機能は機種によって異なります。 詳しい仕様はこちらをご覧ください
第1層目の造形を安定させるテーブル機構
大型モデルを作成する上で最も大切なことが1層目の造形です。1層目がテーブルにしっかり定着していないとモデルが剥離し、2層目以降の積層がうまくできず、造形が失敗してしまいます。これを防ぐには、テーブルがノズルと水平である必要があります。
CreatBotシリーズは、オートレベリング機能を備えており、テーブルの傾きや歪みを自動で補正します。
そのため、しっかりと1層目をテーブルに定着させることができます。
庫内温度管理でモデルの“反り”を抑制
FDM方式の3Dプリンタは、温めて溶かした樹脂を積層していく仕組みのため、熱収縮による“反り”が生じてしまいます。材料の特性上“反り”を無くすことは難しいため、なるべく収縮量を減らす工夫を行う必要があります。
CreatBotシリーズは、チャンバ内を最大60~70℃まで温めることができるヒータと、100℃以上の加熱が可能なヒートベッドを採用しています。庫内とベッドの温度を調整することで熱収縮を抑制しています。
また、庫内が完全密閉されており、内部の暖気を閉じ込めるため、温度変化が少なくなり安定した造形が実現できます。
優れた駆動で繰り返し位置決め精度を向上
CreatBotシリーズには、回転数や回転位置を検出して制御できるエンコーダ付きのステッピングモータと、その案内として、滑らかな動きでガタつくことなく摺動するリニアガイドレールを搭載しています。
これらを組み合わせることで、ヘッドの移動がより正確・スムーズになり、高い位置決め精度を実現することができます。
また、細かい動きも忠実に再現することができるため小型ワークの造形や、細かな形状の作成も可能です。
>> エンコーダ付きステッピングモータ・リニアガイドの詳細はこちら
材料に合わせて選べる2つのノズ
CreatBotシリーズでは、最大温度の異なる2つのノズル(260℃/420℃)を採用しており、使用する材料に応じて使い分けることができます。FDM方式の3Dプリンタでよく使用されるPLA・ABSをはじめ、カーボンファイバやガラスファイバが含まれた材料なども使用することが可能です。
2つのノズルを使い分けることができるため、1台で幅広い用途に活用していただけます。