January, 6, 2025--AMCM社マネージングディレクターのマーティン・ブルマー氏と、ソルコン社CEO/CTOのアンドレアス・ハートマン氏。Formnext 2024にて「SFM-AT1500-S」の前で撮影。
独AMCM社が、独ソルコン社(Solukon)の新型デパウダリング(金属粉除去)システム「SFM-AT1500-S」を購入する最初の顧客の1社として発表された。
ソルコン社は、2024年のFormnextでこの新しいソリューションを発表し、SFM-AT1500-Sは、同社史上最大のデパウダリング製品で、最大2100kgまでの部品を処理できると述べていた。
SFM-AT1500-Sは、600 x 600 x 1500 mmまたは820 x 820 x 1300 mmの造形体積に対応し、ソルコン社はこれを、「高い耐久性と大きな寸法が求められる場合に対する、理想的なデパウダリングシステム」と説明している。
「SFM-AT1000-S」のときと同様に、ソルコン社は、この新システムの開発段階全体を通して、AMCM社と緊密に協力した。このコラボレーションにより、AMCM社のアイデアと要件がその設計に直接組み込まれることとなった。完成したSFM-AT1500-Sは、「AMCM M 8K」プリンタの要件に完璧に適合していると、ソルコン社は述べている。
SFM-AT1000-Sのサイズを補うために、ソルコン社は、同社の「SPR-Pathfinder」をシステムに装備している。これは、CADファイルを使用して、ソルコン社のシステム内の部品の最適な動きを計算することにより、粉末除去時の手動プログラミングの必要性をなくすことを目的に開発されたものである。ユーザーは設計プロセスでSPR-Pathfinderを使用することにより、複雑な部品がクリーニングされるかどうかを確認することも可能で、ソルコン社によると、それは時間とコストの大幅な節約にも役立ったという。
「SPR-Pathfinderは、すべての顧客が必ず手に入れたいと思うツールであり、当社もそう思っている。このソフトウェアは、複雑な部品に対してなくてはならないものである。非常に複雑な形状に対する正確な動作パターンは、人間の想像力だけでは生成できないためだ。このソフトウェアを使用すれば、人間がプログラミングを行う必要はまったくない」と、AMCM社のマネージングディレクターを務めるマーティン・ブルマー氏(Martin Bullemer)は述べた。
ソルコン社のCEO/CTOを務めるアンドレアス・ハートマン氏(Andreas Hartmann)は、次のように付け加えた。「OEMパートナーとの意見交換は、当社の基本理念の1つである。AMCM社と当社は、当社顧客にとっての可能性の限界を押し広げるためのアプローチを常に共有してきた。これによって当社は、最大2100kgの部品に対応するデパウダリングシステムを記録的な速さでリリースすることができた」。