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3E社、ストラタシス社の3Dプリンタをさらに追加-積層造形専門センター計画の一環

January, 6, 2025--「ストラタシス社との継続的な提携により、当社はイノベーションの最前線にとどまり続けることができる」

トルコの電気光学システムメーカーである3E EOS社は、積層造形専門センターを設立する計画の一環として、米ストラタシス社(Stratasys)製3Dプリンタを複数台導入する予定だ。

複数台のストラタシス社製ポリマーFDM 3Dプリンタの追加により、3E EOS社が、試作、金型製作、製造をサポートするために保有するシステムは、合わせて10台となる。同社は、「F3300」、「Neo800」、「F900」、「F770」、「Origin One」、「SAF」といった、ストラタシス社のテクノロジーを導入している。

ストラタシス社のEMEAおよびAPAC担当プレジデントを務めるアンドレアス・ラングフェルト氏(Andreas Langfeld)は、「3E EOSは、従来の方法と比べて明白な利点がある分野で積層造形(AM)を戦略的に採用することにより、先を見据えたアプローチを実践している。同社は、インパクトのあるユースケースを開発して、自社の業務にAMを組み込んでおり、効率とイノベーションを促進するその潜在能力を認識している」と述べた。

3E EOS社は、この技術を利用して、航空機用の空気ダクトや燃料アダプタといった重要な部品を製造することにより、リードタイムを30~45日短縮し、製造コストを40%削減する見込みである。特にストラタシス社のF3300は、トヨタ自動車、英BAEシステムズ社(BAE Systems)、米国防総省(DoD)などによって既に利用されており、量産プロジェクトのコストを20%削減することになると、同社は考えている。プレスリリースによると、3E EOS社によるAMの利用は、材料廃棄物とエネルギー消費を削減することで、同社のサステナビリティ目標の達成にも寄与するという。

「トレンドが目まぐるしく進化する世界において、市場の一歩先を行くことは、単に優位に立てるというだけではなく、必要不可欠なことである」と、3E EOS社の市場開発責任者を務めるエミール・オズデミル氏(Emir Ozdemir)は述べた。「ストラタシス社との継続的な提携により、当社はイノベーションの最前線にとどまり続けて、市場の要求を上回る最先端のソリューションを提供することができる」。

ストラタシス社は12月に、カーレースを統括する団体であるNASCARのオフィシャル3Dプリンティングパートナーに認定されたことも発表している。NASCARは、パーツやツールの設計と製造に、同社の3Dプリンティング技術のみを使用することになる。また、ストラタシス社は、ジョー・ギブス・レーシング(Joe Gibbs Racing)とのパートナーシップをさらに5年延長した。