November, 28, 2024--シリコンバレーのアディティブマニュファクチャリング企業によると、新しいエラストマーファミリーは、独自のデュアルキュア樹脂の利点を1つの容器で実現し、同じ高性能を提供しながら、生産の使いやすさを向上させる。
材料の「プラットフォーム」と説明されているこの樹脂をCarbon Design Engineと一緒に使用することで、マルチゾーンラティスを使用して製品の性能、保護、快適性を決定できる。EPU Proプラットフォームには、発泡剤を組み込んで触覚を導入し、スエードのような感触を作り出すこともできる。また、曲面や繊細な特徴に対してより自由な設計が可能になる。
Carbon社の材料担当シニアバイスプレジデント、ジェイソン・ローランド氏は、「EPU Proプラットフォームは、さまざまな高性能アプリケーション、カスタムカラー、調整可能な材料剛性に適した機械的特性と斬新な触感を提供する。これにより、ブランドパートナーと共に可能性の限界を押し広げ続けることができる」と述べている。
Carbon社のFormnextブースでは、アプリケーションに焦点が当てられていた。ブースの壁面には、すべての始まりとなった有名なadidasミッドソールから、TCTマガジンの最新号に掲載されているFizikのカスタマイズされた自転車サドルまで、Carbon社のテクノロジーを活用したさまざまな3Dプリントされた消費者向け製品が飾られていた。
Carbon社が新しいEPU Proプラットフォームの硬質バージョンから柔軟バージョン、フォームバージョンまでさまざまなバージョンを展示したショーフロアで、同社のCEOであるPhil DeSimone氏はTCTマガジンのインタビューで、この単一部品の容器について次のように説明した。「デュアルキュアは素晴らしいが、課題の1つは、2部品システムであることだ。つまり、ボウルに2つの材料を混ぜて印刷するということだ。この樹脂にはポットライフがあるため、部品または一連の部品を印刷するのに約8~12時間かかる。その後、樹脂を洗い流して、もう一度やり直す必要がある。そのため、プロセスを実行するときにそのことを考慮する必要があり、複雑さが増す。私たちは、デュアルキュアシステムで得られるのと同じ機械的特性を、1つの部品の容器で実現する方法を考案した。これには多くの利点がある。これにより、はるかに幅広い機能が可能になり、基本的に同じ材料プラットフォームから複数の異なる「感触」が得られる」。