November, 28, 2024--同コンソーシアムはまず、共通言語の枠組みの構築に注力する予定だ。
積層造形ソリューションを提供する企業8社が、新しいコンソーシアムを結成した。3Dプリント技術を導入する際に製造業者が直面する、最も差し迫った課題を克服することを目指すという。
Formnextで発表された「Leading Minds」コンソーシアムに参加するのは、ベルギーのマテリアライズ社(Materialise)、米アンシス社(Ansys)、独EOS社、米HP社、独ニコンSLM社(Nikon SLM)、英レニショー社(Renishaw)、米ストラタシス社(Stratasys)、独トルンプ社(TRUMPF)で、まずは3Dプリントのための共通言語の枠組みの構築に取り組む。
同コンソーシアムは、積層造形の導入、組み込み、スケールアップを行う際に、3Dプリントのユーザーが直面する課題の解決に向けて取り組むために結成された。3Dプリント技術が「ニッチな革新技術から大量生産へと移行」する中で、「3Dプリントを現代の産業生産の確固たる基盤として確立」する「具体的でスケーラブルなソリューション」を提供する必要性を、Leading Mindsコンソーシアムは認識している。
3Dプリントを利用する製造業者が直面する課題としては、専門知識の不足、コストが高いという認識、確立されたプロセスとの統合の難しさなどがある。このような課題を克服するには、業界全体の協力がカギになると、同コンソーシアムを結成した8社は考えている。
Leading Mindsの創設企業8社は、同コンソーシアム結成にあたり、より革新的で、持続可能で、積層造形の進化するニーズに応えられるように、実践的かつ実行可能な対策を講じることを誓っている。
Leading Mindsの最初の取り組みは、3Dプリントのための共通言語の枠組みを構築することである。現在、多くの企業や技術が似たような概念に異なる用語を使用している。しかし、Leading Mindsは、共通言語の枠組みによってより良いコミュニケーションを促進することで、製造業者がより効果的に連携できるようにすることを目指している。
同コンソーシアムは次のようにコメントした。「Leading Mindsは、3Dプリントの変革力を通じて製造業の未来を再構築するという共同コミットメントを掲げている。同コンソーシアムは、製造業者が現在直面している緊急の課題に取り組むことを目指す。これには、生産効率の向上、廃棄物の削減、そしてより迅速で応答性に優れたサプライチェーンの実現が含まれる。こうした取り組みを通じて同コンソーシアムは、より適応力があり、持続可能で多様性に富んだ製造業のエコシステムを構築する手助けをする」。
アンシス社、EOS社、HP社、マテリアライズ社、ニコンSLM社、レニショー社、ストラタシス社、トルンプ社は、Leading Mindsコンソーシアムへの他の企業の参加を歓迎するとしている。