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マークフォージド社、コンティニュアス・コンポジッツ社に最大2500万ドルを支払いへ―和解および特許ライセンス契約を締結

October, 1, 2024--米マークフォージド社(Markforged)は、米コンティニュアス・コンポジッツ社(Continuous Composites)社と和解および特許ライセンス契約を締結した。これで、両社のIP紛争におけるすべての本訴請求と反訴請求が解決される可能性がある。

和解契約は、米国デラウェア地区連邦地方裁判所の承認待ちの状態にある。

コンティニュアス・コンポジッツ社がマークフォージド社を特許侵害で提訴したのは、2021年7月のことである。マークフォージド社が当初侵害したとされていた、合計19の請求項を含む4件の特許については、2023年4月の裁判で主張が棄却されており、残っていたのは、2022年にこの訴訟に追加された1件の特許に含まれる4つの請求項だった。この4つの請求項のうちの2つが、2024年4月に陪審裁判に付された。2024年4月11日、陪審員団は、マークフォージド社が2項のうちの1項を侵害したと判断し、コンティニュアス・コンポジッツ社に対する1734万米ドルの損害賠償を認めた。マークフォージド社はこの評決に異議を申し立てたが、コンティニュアス・コンポジッツ社は、2023年12月31日以降にマークフォージド社が米国で製造/販売した一部の製品の売上に対する追加のロイヤルティの支払いを請求した。

今回の和解契約の下で、マークフォージド社はコンティニュアス・コンポジッツ社に対し、2024会計年度第4四半期に1800万米ドルの前払い金を支払い、その後追加で2025年、2026年、2027会計年度第4四半期にそれぞれ100万米ドル、200万米ドル、400万米ドルを分割で支払う。和解契約では、この支払いの対価として、すべての請求の確定的な棄却、当事者それぞれの特許ポートフォリオのクロスライセンス、和解契約の発効日以前に発生した負債の請求の相互免除、双方による訴不提起契約を規定しているとされている。和解契約発効の条件として、マークフォージド社はコンティニュアス・コンポジッツ社と担保契約も締結し、これに基づいて、マークフォージド社の特許知的財産権などのアセットに対する担保権をコンティニュアス・コンポジッツ社に付与する。和解契約は、コンティニュアス・コンポジッツ社の訴訟で申し立てられた主張に関して、いずれの当事者もいかなる責任または不正行為も認めないことを承認している。

和解契約ではさらに、すべての本訴請求と反訴請求を確定的な効力を以て棄却するために、本紛争の確定力ある棄却を共同で地方裁判所に申し立てることを当事者に求めている。この和解契約は、地方裁判所の承認を受ける必要がある。

「この和解契約を発表することをうれしく思う。これが地方裁判所に承認されれば、この訴訟は成功裏の結末を迎え、マークフォージド社が抱えていたこの懸念事項と、この訴訟が当社のすべての利害関係者にもたらす結果の不確実性が解消されることになる」と、マークフォージド社の社長兼最高経営責任者(CEO)を務めるシャイ・テレム氏(Shai Terem)は述べた。「和解契約の成立に加えて、すでに発表したとおり2500万ドルのコスト削減イニシアチブを実施しており、当社の戦略的目標を推進して、産業用3Dプリンティングを工場フロアに導入するための戦略を実行することに全力を注いでいく」(テレム氏)。