December, 26, 2023--BMWグループは、アディティブ・マニュファクチャリング・キャンパスにおいて、3Dプリントで製造されたプラスチック部品用にSolukon SFP770開梱工程と洗浄工程を統合した。
SFP770を使用することで、BMWグループは必要な2つの後処理工程を1つにし、現在のプロトタイピングワークフローを合理化できるようになる。
SFP770は、イオン化圧縮空気を使用してSLS部品の洗浄と仕上げを行い、EOS P 770、FORMIGA P 110、およびEOS P 500システムと互換性がある。Solukon社によると、このシステムは3Dプリンターの造形範囲全体を網羅するように設計されており、ビルドボックスは150リットルに及び、わずか30分で造形処理ができるため、1日に複数のジョブを完了することが可能ということだ。
部品がSFP770にロードされると、振動ふるいカバーが頭上で静かに回転し、最適なプログラム可能なプロセスに従って部品を徐々に開梱する。ルースパウダーはふるいカバーから抽出され、リサイクルユニットに移動される。その間、ビルドボックスはバスケットに向かって回転し、ふるいカバーが開く。ふるいカバーはスライドとして機能し、部品をバスケット内に置き、バスケットはブラストユニットの方向に回転して回転を開始する。ガラスビーズのブラストとイオン化空気が残留粉末を除去する。ユーザーは、回転角度、噴射強度、距離、バスケットの回転などのプロセスパラメータをオンラインでプログラムできるほか、自動搬送プロセスを一時停止して、自動的に洗浄すべきではない特定の部品を除去することもできる。
「非常に多くのプロセスパラメータをプログラムできるため、SFP770は部品の材質に関係なく、手動の中間ステップを必要とせずに最高の洗浄結果を実現する。当社のシステムには、異なる形状やサイズの部品を同時に洗浄できるという利点もある。」とSolukon社のCEO兼CTO、アンドレアス・ハルトマン氏(Andreas Hartmann)はコメントしている。
自動積層造形のパイロットラインは成功だとする協業他社とともに、BMWは今後も自動ワークフローを使用して自動車産業向けのプラスチック部品を生産していく。