December, 26, 2023--RICOH 3D for Healthcareは、Materialise社の3Dプリンティングソフトウェアソリューションを導入し、医療機器の開発を支援する。
Materialise社のMimics Innovation Suite、3-matic、およびMagicsは、Ricoh社の中央医療機器製造施設とポイント・オブ・ケア施設で活用され、RICOH 3D for Healthcareは現在「よりパーソナライズされたヘルスケアソリューションの推進」を期待している。
RICOH 3D for Healthcareは、HIPAA準拠のISO 13485認定を受けた3Dプリント解剖学的モデル開発の医療製造センターであり、病院と協力してオンサイトのポイント・オブ・ケア施設を設立し、中央の医療機器製造拠点を補完している。RICOH 3D for Healthcareと連携することで、病院はFDA登録の医療機器メーカーになることなく、ポイント・オブ・ケア製造の導入や推進ができる。RICOH 3D for Healthcareは、5月に3D解剖学的モデリングに関する拡張FDA 510(k)認可を取得した。
RICOH 3D for Healthcareは、Materialise社と協力して、Merge by Merative社のイメージングソリューションとStratasys社の3Dプリンティング装置に既存のアプリケーションに一連のソフトウェアソリューションを追加する。Materialise社のMimics Innovation Suiteは、医療画像データをインポートしてセグメント化し、その結果得られる3Dモデルをパーソナライズされたデバイス設計、有限要素、および3Dプリントに使用できる。3-maticソフトウェアを使用すると、CAD設計、トポロジーに最適化されたモデル、シミュレーションからのデータをクリーンアップできる一方、Magicsは3Dプリント前のビルド準備ステップを容易にする。
Ricoh社によれば、これらのソフトウェアプラットフォームをRICOH 3D for Healthcareのワークフローに統合することで、個別化された医療製品にさらに自由にアクセスできるようになる。
「Materialise社のソフトウェアツールは、Ricoh社が顧客により良いエクスペリエンスを提供するのに役立つだけでなく、患者固有の解剖学的モデルなどの影響力のあるツールに公平に自由にアクセスできるようにするというRicoh社の目標もサポートする」とRicoh USA社の積層造形部門マネージングディレクター、ゲイリーターナー氏(Gary Turner)はコメントしている。「Materialise社、Merative社、Stratasys社を含むRicohパートナーのエコシステムにより、Ricoh社は世界規模のソフトウェアを、この種では初のエンドツーエンドソリューションでさまざまな企業に提供できるようになった。全国の医療機関は、全国的にポイント・オブ・ケアの拠点と機能をさらに推進する必要がある」。
「大規模な学術医療センター以外では、医師と患者の3Dプリンティングアプリケーションへのアクセスは制限されている」と、Materialise社の副社長兼ゼネラルマネージャーのブライアン・クラッチフィールド氏(Bryan Crutchfield)は付け加えた。「理由は多くの場合、テクノロジーを実装して運用するためのリソースと技術的知識が病院環境に不足しているためである。Ricoh社との提携により、大規模なマネージドインフラストラクチャサービスが構築され、病院システムが医師や患者のために、3Dテクノロジーをより迅速かつ手頃な価格で実装し拡張できるようになる。われわれはRicoh社と提携して、ポイント・オブ・ケアでの3Dプランニングと3Dプリンティングアプリケーションをサポートするエンドツーエンドのソフトウェアプラットフォームを提供できることを嬉しく思う」。