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3Dプリンティング市場の成長、Q3 2023に32億ドルに留まる

January, 10, 2024, New York--Additive Manufacturing Researchの新しいデータによると、2023年第3四半期の3Dプリンティング市場の成長は3四半期連続で32億ドルで失速した。

Additive Manufacturing Research (旧SmarTech Analysis)の新しいデータによると、世界の積層造形(AM)市場は、2023年第2四半期比で2023年第3四半期に1%の減少が推定されている。このトップラインの指標は、プリンタ、プリント材料、およびプリント生産サービスを考慮しており、ポリマAM市場と金属AM市場の両方に適用できる。

Additive Manufacturing Researchは、3DプリンティングとAMの市場データを10年近く四半期ごとに追跡しており、その市場データは、世界で最も長く続いている、最も深い四半期ごとの業界会計である。

AMリサーチ担当EVP、Scott Dunhamは「マクロ環境と資本コストの上昇の影響は、AM市場の数字に表れており、主にハードウェアの売上に表れているが、材料の売上は堅調に推移している。当四半期のプリントサービス需要は、企業が依然としてサプライチェーンの問題への対応に苦慮しているため、まちまちだったが、受注残が短くなったことで、AMなどの新しいソリューションを導入しないことによる機会費用が減少した。さらに、製品開発費は減少しているようで、AMサービスに影響を与えている。金利の影響で2024年まで市場の軟調さが続くと予想しており、この間のAMの成長は、活動を拡大し続ける既存の影響力のあるユーザによって牽引されるとテイル」とコメントしている。

AMRのコアメタルおよびコアポリマのトラッキングデータに含まれる企業には、3D Systems、Stratasys、Markforged、Desktop Metal、Velo3D、Nikon SLM Solutions、EOS、GE Additive、Trumpf、Farsoon、BLT、HBD、Eplus、Optomec、BeAM、HP、Formlabs、Prodways、DWS、Carbonなどがあるが、これらに限定されない。

レポートから
金属AMハードウェアは、AM Researchが市場を追跡して以来初めて第3四半期に前四半期比で減少し、四半期ベースで第2四半期比で8%減少した。それでも、ハードウェア市場は前年比で約7%の成長を遂げている。
・ポリマAMハードウェアの売上高も同様に、今年第2四半期比で8%減少し、前年同期比でわずか1%の増加にとどまった。とは言え、ポリマAM材料の成長により、ポリマAM市場全体は前四半期比でほぼ横ばいにとどまった。注目すべきテーマとしては、特定の産業および消費者市場におけるプロトタイピング活動の減少、歯科市場の不安定化などがある。2023年第4四半期には若干の改善が見込まれている。