August, 21, 2023--「われわれの目的は、顧客がAM技術を習得できるように支援することにある」
ローラ・グリフィス
BLT社とオリックス・レンテック、協業の新たなフェーズを開始
中国ブライト・レーザ・テクノロジーズ社(Bright Laser Technologies:BLT)は、オリックス・レンテック株式会社(ORIX Rentec Corporation)と新たな代理店契約を締結し、日本市場における事業基盤の拡大を図る。
オリックス・レンテックは、計測器/分析機器やICT機器のレンタルに加えて3Dプリンターサービスも提供する、日本最大規模のレンタルソリューション企業である。BLT社はこの提携を通じて、中国の金属3Dプリントのスペシャリストである同社の製品の日本における販売とレンタルを強化して、「日本の顧客によるAM(積層造形)デバイスのシームレスな導入を促進」することを目指すとしている。
オリックス・レンテックのある幹部は次のようにコメントしている。「金属3Dプリントソリューションのグローバルリーダーの1社であるBLT社と提携したことを光栄に思う。オリックス・レンテックは今後、既存の顧客基盤と技術ノウハウを生かして、BLT社の製品とサービスを日本市場向けにカスタマイズする取り組みを続けていく。われわれの目標は、日本顧客の具体的なニーズと要件に合致した、一流の製品とサービスを提供することにある」。
BLT社は、何千台もの金属3Dプリンターを20カ国以上で既に販売しており、2023年4月には「過去最高」の年間業績を達成したことを発表している。年間売上高は1億4000米ドルで、2022年同期比で66%増加した。また7月には、同社の金属AM(積層造形)開発イニシアチブを推進するための新しい研究開発拠点を、上海に開設した。今回の最新発表の中でBLT社は、オリックス・レンテックが主要レンタル事業で培ったリソースを活用して、同社AM技術の日本における導入を増加させる計画だと述べている。
BLT社のバイスプレジデントを務めるシン・ジア氏(Xin Jia)は次のように述べた。「オリックス・レンテックとの提携を通じて、BLT社は日本市場に包括的なターンキーソリューションを提供する。このソリューションは、実行可能性の調査、最適化されたプロセスの設計、試験サービス、AM設備、構築計画を網羅している。われわれの目的は、顧客がAM技術を習得し、製造プロセスの複雑さに対処し、生産効率を高め、製品品質を向上させて、究極的には自社事業に価値を創出できるように支援することにある」。
BLT社は、9月12〜14日に上海で開催されるTCT Asia 2023に出展する予定だ。ブース番号は#H31。