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アシックスとラックスクレオ社、アスリートのパフォーマンスをサポートする3Dプリントサンダルで「快適さを再定義」

August, 21, 2023--「われわれはともに、フットウェアの可能性を追求している」

オリバー・ジョンソン

アシックスの「ACTIBREEZE HYBRID SANDAL」

中国ラックスクレオ社(LuxCreo)は、スポーツブランドのアシックス(ASICS)との提携の下で、第2世代の「ACTIBREEZE HYBRID SANDAL」を発売したことを発表した。ランニング後の休憩と回復時間に履くことを念頭に設計されたこのアフターパフォーマンス サンダルには、ラックスクレオ社の3Dプリント技術が活用されており、両社間の提携によって誕生したフットウェア製品は、これで3シリーズ目である。

両社によると、このサンダルは、カスタマイズオプションを含めた一連の3Dプリントのフットウェア製品シリーズを生み出した、「複数年にわたるコラボレーション」の産物だという。両社はこれまでに、3Dプリントのカスタムフリップフロップ(2021年)と、すべてが3Dプリントで製造されたACTIBREEZE 3D SANDAL(2022年)を共同開発している。

今回の新しいサンダルには、3Dプリントされた伸縮性のあるフットベッドが採用されている。ラックスクレオ社によると、パラメトリックデザイン手法によって「極厚」の格子構造が実現されており、非常に軽量でありながら、優れた通気性に加えて、部位に応じて硬さが異なるゾーン化された履き心地が追求されているという。この製品には、ラックスクレオ社の3Dプリントエラストマー素材が用いられている。同社によると、この素材は「優れた」エネルギーリターンと反発性を誇り、国際的な制限化学物質リスト管理団体AFIRMの制限物質リスト(RSL)に準拠するという。

このエラストマー素材は、平均体重の4倍にあたる2000ニュートンで100万サイクルまでテストされており、形状や性能の変化は3%未満だったと、ラックスクレオ社は述べている。

このサンダルの開発には、アシックススポーツ工学研究所(ASICS Institute of Sport Science:ISS)が30年にわたり行ってきた、100万人以上の足の計測や、10万回を超えるバイオメカニクス(生体力学)テストが生かされているという。


ラックスクレオ社の3Dプリンターの造形プレート上に配置されたASICS ACTIBREEZE HYBRID SANDAL

「アシックスとのコラボレーションは、当社が先見的な精神を原動力にしていることの証だ。3Dプリントを活用した消費者向けのハイブリッドフットウェア製品を市場に投入することによってわれわれは、可能性の限界を押し広げ、イノベーションと卓越性を糧に成長する提携を築き上げている」と、ラックスクレオ社の共同創設者で最高収益責任者(CRO)を務めるマイケル・ストローヘッカー氏(Michael Strohecker)は述べた。「われわれはともに、フットウェアの可能性を追求している」(ストローヘッカー氏)。

このサンダルは、200台のプリンターを世界各地に配備する、ラックスクレオ社のSmart Factory Production Service(スマートファクトリー生産サービス)によって製造されている。同サービスは、デジタル3Dプリントファイルを受け取って、大量または少量生産を行っており、多品種少量生産、カスタマイズ生産、ジャストインタイム生産に対応する。

アシックスのフットウェアグローバル製品ラインのシニアマネージャーを務めるクリス・エクマン氏(Chris Ekman)は、次のように付け加えた。「このベンチャー事業に対する完璧な協業パートナーを見定めるのは、難しい作業だった。3Dプリント生産に対する革新的なアプローチを採用し、ハードウェアと材料に関する卓越した能力を保有するパートナーを求めていた。生産規模の拡大が可能で、豊富な経験を持つ、才能あふれるチームが必要だった。ラックスクレオ社は、まさに求めていたパートナーだったことが判明している」。