March, 4, 2022--米エッセンティアム社(Essetium)は、高速押出(High Speed Extrusion:HSE)テクノロジーと統合した押出ベースの金属積層造形プラットフォームを開発している。
同社の金属技術は2020年12月から開発されており、より幅広い用途を開拓するために、アルミニウムから高融点金属への拡大を目指している。エッセンティアム社は、先週、2022年に株式公開をする予定であることを発表したが、それに合わせて金属3Dプリンティングに取り組むことを初めて明らかにした。
5つの特許(さらに3つは申請中)によってサポートされているエッセンティアム社の金属3Dプリンティング技術は、完全に粉末や焼結物がなく、エネルギー効率の高い堆積を提供し、気孔率を減らし、ビルド中の反りを最小限に抑えることができると言われている。同社によると、この技術で製造された部品は、最小限の後処理で済む鋳造や鍛造品に匹敵する。
金属3Dプリンティングの取り組みは、同社の特別なプロジェクト開発チームであるエッセンティアムXが主導しており、複数の冶金学者も参加している。このチームは社内で金属材料の開発に取り組んでいるが、ポリマー材料へのアプローチと同様に、エッセンティアム社は、外部の専門知識にも期待している。金属製品を商業的に投入できるのは、現時点で2023年と予想されている。
「われわれは、材料第一という財産を活用することにより、独自の製造方法を生み出している」とエッセンティアム社の最高開発責任者であるエリサ・テイペル博士(Elisa Teipel)は述べている。「当社の金属積層造形プラットフォームは、高品質の部品のスループットを向上させ、自動車、航空宇宙、防衛などの主要な産業市場での広範な使用の可能性を秘めている。この金属積層造形プラットフォームは、メーカーの技術新を早め、今日の市場における前例のない課題にもかかわらず、先を行くと期待している」。
最高経営責任者のブレイク・テイペル博士(Blake Teipel)は、TCT誌にこのように付け加えた。「エッセンティアム社がやりたかったこと、常にやりたいことは、第一原理の観点からテクノロジーを検討し、ユニークでマーケットに不足していると思われる何かを提供する技術をどのように創出するかということだ。われわれはそれを金属サイドで行っている」。
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