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TCT Japan 2022:日本国内をリードする3Dプリンティングイベントへの期待

January, 25, 2022, 東京--TCT Japanが東京ビッグサイトで開催され、東京に積層造形と3Dプリントマーケットの関係者が集結する。2015年の展示会開始以来、以前は3D Printing Japanとして知られていたこのイベントは、積層造形のインテリジェンスとして、国内で最も影響力のあるイベントとしての地位を確立してきた。

この期間中にFormlabs、GEアディティブ、nTopology、マテリアライズジャパンなどの大手企業は、最新のテクノロジー、製品、アプリケーションを展示スペースで紹介する。

展示会の来場者は、日本電子の電子ビーム金属3Dプリンター『JAM-5200EBM』やヘガネスジャパンのデジタルメタル3Dプリンターなどのハードウェアを、カーペンターアディティブやタニオビスなどの材料を、また、ソフトウェアソリューション、後処理技術、AM最先端技術の最新情報を入手することができる。

TCTカンファレンス
展示会と並行して、TCT Japanは最高のコンテンツプラットフォームと評価されているカンファレンスを主催する。TCT ConferenceステージとTCT Introducingステージと2つのステージが設営され、最も重要な3つの領域(評価、採用、最適化)をカバーする意義深い講演がこのステージで開催され、セッション聴講が可能になる、

初日は、デロイトトーマツコンサルティングが、「3Dプリンティング活用における世界の潮流と日本の課題」と題し、3Dプリンターの市場概況と国内外の先進事例を紹介すると共に、3Dプリンターの量産化活用に向けて日本企業が把握すべき課題や対応策について解説する。また、矢野研究所が新型コロナウイルス感染症流行前後の国内3Dプリンター市場の動向についてのプレゼンテーションを行う。

2日目は、広島大学が医療ヘルスケア領域においての講演を行う。インド政府と連携したバイオデザインプログラムを構築し、現場の痛み(=ニーズ)を満たし、手が届く価格で日本の技術力と信頼性を活かした機器開発を目指しており。COVID-19により物流が滞るなかレジリエンスを発揮し、開発を推進できる可能性とともに報告する。緊急事態宣言が発出されなかった地域の研究機関を中心に、試験機器開発・非臨床試験・品質管理体制の導入支援においてAM技術が活用された。日本型エコシステムが、これからも集うイノベーターが飛躍するためのプラットフォームとして根付く将来を展望していく。

また、タマチ工業は随伴解析と金属積層技術を組み合わせた熱交換器を開発中で、AMがどのように採用されているかを事例研究と応用例で紹介する。

経済産業省近畿経済産業局は、2019年1月に3Dものづくり普及促進会と連携して「Kansai-3D実用化プロジェクト」を発足した。当プロジェクトは、産官学の広域ネットワークを構築し、3D積層造形の実用化に挑戦する企業を対象に、装置導入や3Dプロセス実証支援等、様々な分野での「新たなモノづくりの変革モデル」の創出支援を展開しており、本プロジェクトの取組概要を紹介する。それに引き続き、AM Flow、EOS、GEアディティブ、マテリアライズジャパンとシーメンス等のスピーカーによる製造のデジタル化に焦点を当てたカンファレンスが予定されている。

カンファレンス最終日は、横浜国立大学のレーザ光を用いてマイクロスケールの3D構造体を高精度に作製できるマイクロ・ナノ3Dプリント技術の急速な進歩について、また、産業技術総合研究所のプラズマAM粉末処理の技術動向などの講演が行われる

最新のAM製品開発に高い関心を持つ来場者のために、TCT Introducing ステージでは、3日間を通じてミマキエンジニアリング、トルンプ、丸紅情報システムズなどのベンダー側からのプレゼンテーションが聴講できる。

TCT Japan 2022は、1月26〜28日に東京ビッグサイト東ホール5で開催される。