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シンタリット社、BASF社との提携でコンパクトなSLS材料を開発

March, 3, 2022--ポーランドのシンタリット社(Sinterit)は、独BASF社のForward AMブランドと提携し、コンパクトな選択的レーザー焼結(Selective Laser Sintering:SLS)テクノロジー向けに材料、ハードウエア、及び産業用アプリケーションを開発することを発表した。

小規模のSLS市場が成長を続ける中で、シンタリット社が3世代のLisaプラットフォームとNILS 480プリンターに製品ポートフォリオを拡大し、スイスのシントラテック社(Sintratec)や米フォームラブズ(Formlabs)などもソリューションを提供することで、この共同開発は実現した。

シンタリット社のNILS 480プリンターの最大造形サイズは200 x 200 x 330mmで、柔軟性と投資収益率を向上させ、SLSの産業用アプリケーションを容易にするように設計されている。BASF社との提携により、SLSテクノロジーでの使用に合わせた新しく革新的な材料が現在開発されているだけでなく、新しいアプリケーションを可能にするプラグアンドプレイシステムソリューションも開発されている。

「このテクノロジーの可能性を大幅に高めるための前提条件は、材料によって開かれる新しいアプリケーションだ」と、製品管理を担当するシンタリット社の共同創設者であるコンラッド・グウォヴァツキ氏(Konrad Głowacki)は述べた。「BASF社のForward AMの材料と協力することで、われわれは、Lisa及びNILSのラインですぐに使える材料を導入するつもりだ」。

「シンタリット社との提携により、高性能素材をさらに利用しやすくすることができる」と、BASF3Dプリンティングソリューションズ社(BASF 3D Printing Solutions)の粉末床溶融結合ビジネス部門の責任者であるシュテファン・ヨスペイト氏(Stefan Josupeit氏は付け加えた。「シンタリット社のハードウエアと当社のSLSパウダーを組み合わせることで、信頼性の高い品質の新しい産業用アプリケーションを実現できる。このステップは、積層造形を引き続き工業化することに貢献する」。

オリジナルコンテンツ:TCT Magazine International
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