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GE Additiveが金属積層造形用のプロセス管理ソフトウェア、Ampをローンチ

December, 20, 2021--1
エンジニアがCADソフトウェアをデスクトップコンピューターで操作する。その画面には、技術資料や製図が並ぶ。インダストリアルデザインを専門に扱うエンジニアリング施設にて撮影。

GE Additive社が、Formnextにてクラウドベースのプロセス管理用ソフトウェアプラットフォームのローンチを発表した。
同社は、コンセプト・レーザー・M2シリーズのユーザー向けにまず2種類のAmpモジュールを2021年11月中旬にロールアウトする。プリントモデルやシミュレーション&コンペンセーションに向けたより幅広いリリースは、2022年の第2四半期に計画している。
AmpはGE Additive製品のユーザー向けに設計されている、金属積層造形部品の管理、作業、製造を一つのプラットフォームに組み込んだツールである。トライ&エラーの回数を減らして部品製造プロセスの質を向上させ、能率の良いワークフローの提供を目指す。一元化されたデータで、ユーザーはリアルタイムで製造プロセスのシュミレーションやコストと時間の見積もり作成ができる。また、タスク間の円滑なデータ遷移を支援するデーターベースへのアクセスも可能になった。
GE Additive社は、プリントモデルモジュールから得られる主な利点は、サポート作成、ネスティング、スライスなど、手作業の自動化だとしている。また、プロセス負荷の高いタスクをバックグラウンドでこなしながらデザインワークを実行する能力、プリント開始前に潜在的な欠陥を知らせるアラーム機能もその特徴だ。一方、シミュレーション&コンペンセーションモジュールは、歪み、残留応力、リコーターの干渉、欠陥を予測し、プリント開始前に修正を施せる。同社のモデルに予測機能を追加する設計だ。
以上のツールのリリースは11月23日からで、コンセプト・レーザー・M2シリーズのユーザーが6ヶ月間の無料トライアルに登録した場合にのみ提供される。
「当社は、金属積層造形技術の最大の利用者であると共に、機械や粉末のメーカーでもあるという、優位な立場にいます。そのため、他のユーザーが金属積層造形を産業化する際に直面する問題も手に取るように理解できます」と、GE Additive社ソフトウェア部ゼネラルマネージャーのIgal Kapstan氏は述べる。「さらに、ニーズに合う、または操作性の良いソフトウェアソリューションがない場合は、社内で作っていました。Amp開発中、当社のソフトウェアチームは、GE Aviation社とGE Global Research社のチームと密に連携したことで、多くを得ました。なぜなら、この二社は工業規模で積層造形技術を利用しており、意見や貴重なフィードバックを聞くことができたからです」
「バインダージェットとMシリーズの作業から、こうした反復的で顧客に重点を置くアプローチはかなり効果的であったと思います。その経験が、来年の第2四半期の幅広いリリースに備えて、継続的にAmpを改善していく上で役立つでしょう」とGE Additive社のビジネス開発とソフトウェアを担当するヴァイスプレジデント、Jeremy Harrington氏は付け加える。

オリジナルコンテンツ:TCT Magazine International
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